今回は、大人の矯正についてお伝えします。
歯列矯正は、骨や筋肉が成長する小児期に行うイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実は、矯正治療は子供だけでなく、30代~50代で始める方も増えてきています…!
大人でも「きれいな歯並び」を諦める必要はありません。
矯正治療を行う方の割合は、アメリカだと20歳以下が75%を占めると言われていますが、日本だと20歳以上の矯正患者割合が半数を超えています。
矯正治療には、歯の状態が良好で、顎の骨がしっかりしていれば、年齢制限なく治療を行うことができます。
大人の矯正のメリット
小児矯正と比較し、大人の矯正ならではのメリットもあります。
大人の矯正の場合、本人の「矯正の意思」が明確なため、
取り外しができるマウスピース装置等、1日の装着時間が決められている装置を使用する場合も、きちんと装着時間を守って治療を進められます。
歯を動かした後、固定するために装着する「リテーナー」も定められた期間を守って使用することで、きれいに並んだ歯列を維持することができます。
ワイヤーのように取り外しができない装置でない場合、本人の矯正の意思が強いことは大きなメリットになります。
大人の矯正のデメリット
小児と異なり、大人になってからの矯正は顎の骨が完成しているため、顎へのアプローチが難しくなります。
スペースが足りない場合は、顎を広げる動きではなく、抜歯をする・歯を削るなどの処置や、骨の状況によっては手術を要する場合もあります。
また、成人矯正でよくある注意点として「口腔内のコンディション」の問題があります。
歯周病・歯茎が下がっている・歯を失っているなどのの場合は、治療をして、口腔内のコンディションを整えてから矯正治療を開始することになります。
矯正治療は、見た目だけではなく、機能面でもメリットが多くあります。
噛み合わせを整え、口腔内のケアを行いやすいきれいな歯並びを手に入れることで、長く歯を残すことにもつながります。
ご自身の歯並びが気になっている方は、口元の美しさだけでなく、歯の将来のためにも、
年齢に関わらず、矯正を検討してみてはいかがでしょうか?