こんにちは!静岡市駿河区新川のセントラル歯科クリニックです。
子どもの歯は、大人の歯よりも弱く、虫歯になりやすいデリケートな存在です。だからこそ、毎日の仕上げ磨きが非常に重要になります。しかし、子どもはなかなかじっとしてくれない、嫌がって逃げてしまう、という悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では、年齢別の仕上げ磨きのコツ、親子のコミュニケーションのポイント、そして仕上げ磨きを楽しくするためのヒントを詳しく解説します。
なぜ仕上げ磨きが必要なの?
子どもは、まだ手先が器用ではありません。自分だけでは、歯の隅々まできちんと磨くことが難しく、どうしても磨き残しが出てしまいます。特に、奥歯の溝や歯と歯の間、歯茎との境目は、汚れがたまりやすく、虫歯になりやすい場所です。仕上げ磨きは、そういった磨き残しをなくし、虫歯や歯周病を予防するために欠かせないものなのです。
年齢別の仕上げ磨きのコツ
子どもの成長に合わせて、仕上げ磨きの方法も少しずつ変えていく必要があります。ここでは、年齢別に適した仕上げ磨きのコツを紹介します。
0歳~1歳:歯が生え始めたらスタート
- 歯ブラシに慣れることから: まだ歯が生え始めたばかりの時期は、歯ブラシを口に入れることに慣れることから始めましょう。まずは、ガーゼや指歯ブラシで優しく歯ぐきをマッサージするように磨いてみましょう。
- 歯ブラシの選び方: ヘッドが小さく、毛先が柔らかい子ども用の歯ブラシを選びましょう。
- 磨くタイミング: 食後や寝る前に、毎日同じ時間帯に行うのがおすすめです。
- 磨き方: 歯ブラシを鉛筆持ちで持ち、優しく小刻みに動かします。ゴシゴシと力を入れて磨く必要はありません。
- 無理強いはしない: 嫌がる場合は、無理強いせずに、機嫌の良いときに少しずつ慣らしていくようにしましょう。
1歳半~3歳:奥歯が生えてくる時期
- 歯ブラシの持ち方: 自分で歯ブラシを持ちたがる時期ですが、まだまだうまく磨くことはできません。仕上げ磨きをする際は、親がしっかりと歯ブラシを持って磨きましょう。
- 磨くポイント: 奥歯が生えてくる時期なので、奥歯の溝や歯と歯の間を意識して丁寧に磨きましょう。
- 姿勢: 子どもを仰向けに寝かせて、頭を膝の上にのせるようにすると、磨きやすくなります。
- 遊びを取り入れる: 歯磨きを嫌がる場合は、歯磨きを楽しい遊びに変えてみましょう。「バイキンをやっつけよう!」など、声かけをしながら行うのも効果的です。
3歳~6歳:乳歯が生えそろう時期
- 歯ブラシを渡してみる: ある程度自分で歯を磨けるようになってきますが、まだまだ磨き残しが多い時期です。仕上げ磨きは必ず行いましょう。
- 磨き残しチェック: 歯ブラシを渡す前に、子どもに歯を磨かせ、磨き残しがないかを確認してから、親が仕上げ磨きをしましょう。
- 歯磨き粉: 歯磨き粉を使う場合は、子ども用のフッ素入りのものを選びましょう。
- 磨く時間: 仕上げ磨きも含めて、2~3分を目安に丁寧に磨きましょう。
- 褒めてあげる: 歯磨きが終わったら、きちんと褒めてあげましょう。
6歳~12歳:永久歯が生えてくる時期
- 仕上げ磨きを卒業するタイミング: 永久歯が生え始めたら、自分でしっかりと磨けるように指導しながら、徐々に仕上げ磨きを卒業していきましょう。
- 歯並びのチェック: 永久歯が生え始める時期は、歯並びにも注意が必要です。気になることがあれば、歯科医師に相談しましょう。
- フロスは継続: 歯と歯の間は、大人になっても汚れがたまりやすい場所です。フロスは継続して使いましょう。
仕上げ磨きの基本的なコツ
- 明るい場所で: 口の中がよく見えるように、明るい場所で行いましょう。
- 無理のない姿勢で: 親も子どもも楽な姿勢で行いましょう。
- 優しく丁寧に: 力を入れすぎると、歯や歯ぐきを傷つけてしまいます。優しく丁寧に磨きましょう。
- 順番を決めて磨く: 磨き残しを防ぐために、磨く順番を決めましょう。
- 歯と歯の間はフロス: 歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間は、可能であればフロスを使って汚れを落としましょう。
親子のコミュニケーションのポイント
仕上げ磨きは、単に歯を磨く時間ではなく、親子のコミュニケーションを深める大切な時間でもあります。
- 笑顔で優しく: 笑顔で優しく声をかけながら磨きましょう。
- 褒めてあげる: 少しでも上手に磨けたら、褒めてあげましょう。
- 遊びを取り入れる: 歯磨きを楽しい遊びに変えてみましょう。
- スキンシップ: 歯磨きを通して、スキンシップをとりましょう。
- 一緒に歯磨きをする: 親も一緒に歯磨きをすることで、子どもは真似をしてくれます。
仕上げ磨きを楽しくするためのヒント
- 歯磨き絵本や歌を活用する: 歯磨きをテーマにした絵本を読んだり、歌を歌ったりしながら磨きましょう。
- 歯磨きタイマーを使う: 歯磨きタイマーを使って、楽しみながら時間を計りましょう。
- お気に入りの歯ブラシを使う: 子どもが好きなキャラクターの歯ブラシを使ってみましょう。
- 歯磨きカレンダーを作る: 歯磨きカレンダーを作って、毎日シールを貼るのも良いでしょう。
- ご褒美を用意する: 歯磨きを頑張ったら、ご褒美を用意するのも効果的です。
まとめ
仕上げ磨きは、子どもの歯の健康を守るために非常に重要です。年齢に合わせた正しい方法で、毎日丁寧に磨くようにしましょう。また、親子のコミュニケーションを深めながら、楽しく仕上げ磨きをすることが大切です。この記事を参考に、ぜひ今日から、お子さんの歯を健康に保つための仕上げ磨きを実践してみてください。