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サルコペニアと口腔機能低下症について

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こんにちは!静岡市駿河区新川のセントラル歯科クリニックです。

最近、テレビや雑誌で「サルコペニア」や「フレイル」という言葉を耳にする機会が増えていませんか?これらの言葉は、高齢化が進む日本において、健康寿命を延ばすために重要なキーワードとなっています。

今回は、歯科の視点から「サルコペニア」と「口腔機能低下症」について、解説していきたいと思います。

サルコペニアとは?

サルコペニアとは、加齢に伴い筋肉量と筋力が低下していく状態のことです。ギリシャ語の「サルコ(筋肉)」と「ペニア(喪失)」を組み合わせた言葉で、日本語では「筋肉減少症」とも呼ばれます。

筋肉は、私たちが体を動かすために不可欠な組織であるだけでなく、エネルギー代謝や免疫機能にも関わっています。筋肉量の低下は、以下のような様々なリスクを引き起こす可能性があります。

  • 転倒や骨折のリスク増加: 筋力低下によりバランスを崩しやすくなり、転倒や骨折のリスクが高まります。特に高齢者の場合、骨折がきっかけで寝たきりになってしまうケースも少なくありません。
  • 生活機能の低下: 歩く、立ち上がる、階段を上るなどの日常的な動作が困難になり、生活の質が低下します。
  • 代謝の低下: 筋肉はエネルギーを消費する組織であり、筋肉量が減ると基礎代謝が低下し、太りやすくなったり、生活習慣病のリスクが高まったりします。
  • 免疫力の低下: 筋肉は免疫細胞の働きにも関わっており、筋肉量が減ると免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。

サルコペニアは、加齢だけでなく、運動不足や栄養不足、病気なども原因となります。そのため、年齢に関わらず、日頃から筋肉を維持する努力が大切です。

口腔機能低下症とは?

口腔機能低下症とは、加齢や病気などにより、口の機能が総合的に低下している状態のことです。具体的には、以下のような症状が見られます。

  • 滑舌の悪化: 舌や口の周りの筋肉が衰えることで、言葉がはっきりしにくくなります。
  • 噛む力の低下: 歯の喪失や噛む筋肉の衰えにより、硬いものが噛みづらくなります。
  • 飲み込む力の低下: 飲み込む筋肉の衰えや唾液量の低下により、むせやすくなったり、食べ物が喉につっかえやすくなったりします。
  • 唾液量の低下: 唾液腺の機能低下により、口の中が乾燥しやすくなります。
  • 味覚の低下: 味を感じる細胞の機能低下により、味がわかりにくくなります。

口腔機能の低下は、食事を十分にとることが困難になるため、栄養不足や低栄養につながる可能性があります。また、誤嚥性肺炎のリスクも高まり、健康寿命を縮める要因の一つとなります。

サルコペニアと口腔機能低下症の密接な関係

サルコペニアと口腔機能低下症は、それぞれ独立した病態ではありますが、密接な関係があることがわかっています。

筋肉は全身にある組織ですが、口の周りの筋肉もその一つです。口の周りの筋肉が衰えると、噛む力や飲み込む力が低下し、口腔機能低下症を引き起こします。また、口腔機能が低下して食事が十分に摂れなくなると、栄養不足となり、全身の筋肉がさらに衰え、サルコペニアを悪化させるという悪循環に陥ってしまう可能性があります。

つまり、サルコペニアと口腔機能低下症は、互いに影響し合い、悪化させていく可能性があるため、両方の予防と対策が重要になります。

サルコペニアと口腔機能低下症の予防・対策

では、サルコペニアと口腔機能低下症を予防・対策するためには、具体的にどのようなことをすればよいのでしょうか?

1. バランスの取れた食事

筋肉を維持するためには、タンパク質を十分に摂取することが大切です。肉、魚、卵、大豆製品などをバランスよく摂るように心がけましょう。また、ビタミンやミネラルも、筋肉の合成や機能を維持するために必要です。

口腔機能が低下している場合は、食べやすいように食材を柔らかく調理したり、とろみをつけて飲み込みやすくしたりする工夫も大切です。

2. 適度な運動

筋肉を維持するためには、適度な運動が不可欠です。ウォーキングや軽い筋力トレーニングなど、無理のない範囲で運動を習慣づけましょう。

口の周りの筋肉を鍛えるためのトレーニングも効果的です。例えば、舌を大きく動かしたり、頬を膨らませたりする運動は、手軽に行うことができます。

3. 定期的な歯科検診

虫歯や歯周病は、口腔機能低下の大きな原因となります。定期的な歯科検診を受け、早期発見・早期治療を心がけましょう。

また、歯科医師や歯科衛生士は、口腔機能の状態を評価し、適切なアドバイスを行うことができます。気になることがあれば、遠慮なく相談してください。

4. オーラルフレイルの早期発見

オーラルフレイルとは、口腔機能の軽微な衰えを指し、放置すると口腔機能低下症につながる可能性があります。早期にオーラルフレイルを発見し、適切なケアを行うことで、口腔機能低下症を予防することができます。

当院では、オーラルフレイルのリスクをチェックするための検査も行っています。ご希望の方はお気軽にお申し付けください。

歯科医院としてできること

当院では、皆様の健康寿命を延ばすために、以下のような取り組みを行っています。

  • 虫歯や歯周病の予防・治療: 定期的なクリーニングや検診を行い、お口の健康を維持します。
  • 口腔機能評価: 噛む力、飲み込む力、唾液の量などを評価し、お一人お一人に合ったアドバイスを行います。
  • 口腔リハビリテーション: 口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングや、飲み込みやすい食事の工夫などを指導します。
  • 栄養指導: バランスの取れた食事についてのアドバイスを行います。

お口の健康は、全身の健康と深く関わっています。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

まとめ

今回は、サルコペニアと口腔機能低下症について解説しました。

  • サルコペニアは、加齢に伴い筋肉量と筋力が低下していく状態。
  • 口腔機能低下症は、加齢や病気などにより口の機能が総合的に低下している状態。
  • 両者は密接に関係しており、互いに悪化させてしまう可能性がある。
  • バランスの取れた食事、適度な運動、定期的な歯科検診が予防・対策に重要。

皆様が、いつまでも健康で、美味しく食事を楽しめるように、当院も精一杯サポートさせていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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